でんさいによる取り引き
コンピューターが一般人の日常に浸透している現代では、手形や売掛債権といった債権による取り引きも電子化してコンピューターによる管理が当たり前の事となりつつあります。
債権を電子化した物はいくつかあり、「電子手形」や「電ペイ」といった名称の電子債権がありますが、このでんさいは株式会社全銀電子債権ネットワークが運営する電子債権記録の通称となっています。
でんさいは債務者や債権者、管理記録などが可視化されていますので、安全に取り引きを行なう事が出来る電子債権として知られています。
でんさいを「発生」させる
でんさいによる取り引きを行なう際は、でんさいを“発生”させる必要があります。
この“発生”というのは、手形を振り出す事と同じ意味で使用されており、「手形を振り出す」という手形取引の言葉が、でんさいの場合は「でんさいを発生させる」という風に使われるのです。
そして、この発生したでんさいを記録原簿に記録する事を「発生記録」と呼びます。
でんさいによる取り引きの場合は、どの金融機関であっても“発生”という言葉でやり取りされますので、でんさいを扱う際の用語として覚えておくと良いです。
発生記録請求とは?
債務のやり取りをでんさいで行った際に使用される言葉である“発生”。
その発生を電子記録債権機関の記録原簿に記録する事を“発生記録”と呼びますが、その“発生記録”を行なってもらうように請求する事を“発生記録請求”と言います。
“発生記録請求”は、口座送金決済以外の方法で支払いをした際には必要となります。
なお、発生記録の指定債権金額は1万円で、1万円以上であれば1円単位で発生記録請求を行なう事が可能となっています。
また、発生記録の最高債権金額は99億9999万9999円となっています。