でんさいとは?
「でんさい」とは、“電子記録債権”の事です。
この電子記録債権は手形や売掛債権を電子化した物とよく勘違いされるのですが、実際なただ単に電子化した手形や売掛債権の事などでは無く、紙の手形や売掛債権が持っていた問題点を克服した形式の電子債権となっています。
紙の手形や売掛債権には紛失・盗難や二重譲渡などの危険性が常に付きまとっていましたが、電子記録債権は文字通り電子記録となっていますので、これらの問題の心配が一切無くなっているのです。
でんさいの安全性
従来の手形や売掛債権の問題点を克服したという触れ込みのでんさいですが、果たして本当に取り引きの際は安全なのでしょうか?
でんさいを取り引きするに当たって、でんさいを取り扱う事が出来る機関は多くのセーフティーネットを張り巡らしています。
でんさいは電子記録による債権ですので、全て可視化されており、不正な事をすれば誰にでも目に見えて分かるようになっています。
さらに、善意取得や人的抗弁の切断という手当てが実施されていますので、でんさいによる取り引きは明確且つ安全に行なわれるようになっているのです。
でんさいは電子債権記録機関により厳重に保管・管理されており、その電子債権記録機関は主務大臣の指定を受けた専業の株式会社となっています。
債権者利用限定特約について
株式会社全銀電子債権ネットワークの業務規定の中に、「債権者利用限定特約」という項目があります。
この「債権者利用限定特約」には“特定の利用者を債務者とする発生記録および電子記録保証人とする単独保証記録を請求しない旨約することをいう” という説明が為されています。
債権者利用限定特約によりでんさいを利用した取り引きに際しては、法人、国および地方公体、または事業者である個人である事が条件となっています。