でんさいのデメリットとは?
でんさいのデメリットにはさまざまなものがありますが、代表的なものでは会計処理の方法の変更が挙げられます。
会計の処理は基本的に一年を通して同じ方法で行うのが常です。
それをでんさいの導入に伴い変更すると言うのは、計算がややこしくなったり、単純な事でもミスを起こしやすくなる可能性があります。
例えば、これまで使用して来た受取手形や支払手形の勘定項目が電子記録債権、電子記録債務と言うように変更になるので、記録上だけで言えば簡単な変更でも、使用しているソフトのシステムの変更などを考えると慣れるまではミスを誘発する可能性も捨てきれないのです。
こうした事から会計上で些細なミスが発生して会計処理の数字を間違えたりしたら、決算にも大きな影響を与える事になります。
こうした事を回避するためには、複数人で会計の確認を行ったり、間違いの無いようにチェックする事が必要になります。
企業の体制と環境もデメリットになる?
基本的な事ですが、電子記録で債権を管理する時には、発行者側も、受取人側もインターネット環境が無くてはいけません。
インターネットは広く普及していると言っても、電子記録に切り替える時にはパソコンの操作方法や事務管理体制の構築も必要です。
しかし、万一相手側にこうした準備が無い場合は、電子記録でのやり取りが出来ないと言うデメリットが発生します。
それに、会計処理の上で電子記録債権か、電子記録債務としての別の勘定科目を作らなければならないので、そういった知識も必要になります。
総合的に会計処理上で企業に何らかの影響を与える事に変わりはありません。
また、手形などの持ち運びのリスクは無くなりますが、セキュリティーを強化していないと、ハッキングなどのリスクが発生します。
企業内のインターネット環境を強固なものにしておく必要があり、セキュリティーに詳しい担当者を置いても良い程重要視しなければならなくなります。